気が散るメカニズム
しっかり腰を落ち着けて、仕事や勉強に集中したい。
しかし、すぐに気が散ってあれこれ手を出してしまうということはないでしょうか?
そんなとき、なぜ集中できないのだろうと落ち込んだり、自分を責めたりしていませんか。
その必要はありません。
こちらの「Why Your Bain Can’t Fight Distraction」の動画にあるように、気が散ってしまうのは脳のメカニズムです。
毎秒4回切り替わる
「A Dynamic Interplay within the Frontoparietal Network Underlines Rhysmic Spatial Attention」の論文によると、1秒間に4回、何かより重要なものがないか探し続けているということです。
研究の結果、私たちの脳は気が散るようにデザインされているということがわかっています。
プリンストン大学とカリフォルニア大学の科学者は、我々の脳が、毎秒4回、注意を向ける対象を切り替えているということを発見しました。
つまり、あなたがこの文章を読んでいる時、脳は一定期間ごとにあなたの周りの環境をスキャンして、より重要なフォーカスすべき対象がないかをチェックしています。
Why Your Brain Can’t Fight Distraction
動画は8分20秒。英語音声ですが、字幕の自動翻訳で日本語を選べば日本語字幕を見ることができます。
この動画中では、脳は注意に関して「Preferential processing」という集合的メカニズムを持っているとしています。
例えば、たくさんの人がいるパーティ会場に入る時、多くの人の顔や服装、テーブルなど大量の情報が入ってきます。
でも脳は「空間的注意(Spatial Attention)」というメカニズムで、次々に入ってくる大量の視覚情報を上手に優先度を付けて、選択的に処理することができます。
つまり自分にとって重要な情報を的確に選んで処理してくれています。
これは逆に、集中していると思っていても実は注意がどんどんと切り替えられているということです。
このメカニズムは理由は環境の中の一つのことに過度に集中することを防ぐためです。例えば作業中にも猛獣などから身を守るため。
そしてオフィス環境でも例えば自分の上司や同僚が部屋に入ってくることに気づくなど役に立ちます。
ただ、このメカニズムは、仕事やプライベートにおいて、集中したいときに集中できないという問題を発生させます。
手遅れになる前に事前の対策を
これらの衝動に対抗する手段は、事前の対策です。
注意をそらすものがそばにある状況はすでに手遅れ。
スマートフォンの通知を切ったり、デスクトップのアイコンやファイルを整理したり、机の上の注意をそらすものを片付ける。
集中力が続かず、すぐに気が散ってしまう方、ぜひ動画をご覧ください。