
未来志向と過去志向
日記を書いていますか?
毎日、日記を書いていなくとも予定を管理するため、手帳は持っているという人は多いのではないでしょうか。
手帳はスケジュールやタスク、メモを管理するもの。
予定やイベント等、これからやる行動を書いてプランニングをしたり、今やっている行動に関するメモなどを記録するものであるため、未来・現在志向といえます。
一方、日記は、日々の体験や出来事を記録するもの。
過去を振り返って書いたり、今、感じていることを書くため、過去・現在志向といえます。
こちらの記事では、未来志向、現在志向、過去志向の考え方の違いについてのアンケート結果と考察が紹介されています。

「青少年研究会」が2012年に実施した、東京・神戸在住の16歳から49歳までに行ったアンケート調査で、「あなたのふだんの生活態度に、もっとも近いもの1つに〇をしてください。」という設問において、選択肢1〜4をそれぞれ過去志向、現在志向、未来志向、意識なしとしています。
1 過去を振り返って、いろいろと思いだしながらすごしている
2 いま現在の充実感をもっとも大事にしながら生活している
3 よい未来を迎えられるよう、それに向けて努力をしている
4 何かを深く意識することもなく流れるまま日々を暮らしている
未来・現在・過去のバランス
この未来、現在、過去のどこに比重をかけて書くのかは人によって異なりますが、そのバランスが大事です。
未来志向でプランニングに時間をかけるが、行動の記録や振り返りには時間をかけないタイプ。
段取りよく準備したとしても、実際に思い通りにいくとは限りません。
プランニングして実行した結果どうだったかを振り返り、改善するプロセスが必要でしょう。
こちらの記事では、段取りする、実行ログをとる、見直して改善することを習慣化するPDCA日記のやり方を紹介しています。
一方で、予定を立てたり、段取りを考えることは最小限にして、その場で臨機応変に動くタイプ。
プランニングが不十分だと、出たとこ勝負のところがあり、もう少し段取りをしておけばよかったということがあるのではないでしょうか。
手帳と日記を統合
未来と現在と過去をバランスよく扱うためには、手帳と日記を統合するのが有効です。
手帳も今や様々なバリエーションがあり、日記的な内容を書く欄を備えているものもあれば、ほぼ日手帳など自由なフォーマットで、予定も日々の出来事も使う人によっていろいろ書くことができるものもあります。
以下の記事のように最近は、手帳に仕事、趣味、家族のことを日記として書く人も増えているそうです。
ライフログ手帳に何を書いているのかを聞いたところ、「仕事」「趣味」「家族」のことを書いている人が多いようである「1日に1個よかったことを手帳に書くと前向きな気持ちになって、モチベーションアップにつながる」「つらいときに、自分が過去に落ち込み立ち直ったことを読み返して前向きな気持ちになる」「去年の誕生日プレゼントとかぶらないように」「子供の成長を記録して、あとから子供に読んでほしい」など、手書きでその日の細かい記録や感情を“残したい”気持ちがあることがわかった。
ここ数年、なぜ手帳に日記をつける人が増えているのか?
手帳で充実した1日、効率的な1日をプランニングし、行動していくとともに、一緒に行動、思考、感情を日記として記録し、1日を振り返ることを習慣化する。
日記をはじめるというと身構えてしまう方もいるかもしれません。
また、日記はなかなか続かないという方もいるでしょう。
そこで手帳に日記を少し書き足すところからはじめてはいかがでしょうか。
計画は立てるが、やりっぱなしということもなく、やるべきことに振り回されているという状態でもなく、現在と未来と過去がつながっている状態を目指しましょう。