はじめに
タスク管理アプリは、Any.do、OmniFocusを経て今はTodoistをメインで有料プランで使い続けています。
これらはすべてGTD(Get Things Done)をベースにしたタスク管理アプリです。
気になること、やるべきことをすべてこのシステムに入れて整理し、優先度や実行できる状況に応じてタスクを実行していきます。
GTD®とは、個人と組織の生産性の向上を助けるメソッドです。個人の生産性を阻害する要因には
・情報のオーバーフロー:次々に起こる仕事や情報に、処理スピードが追いつかず、オーバーフローしてしまう
・初期動作の遅れ:何かを行う際に、実行段階になって初めて「何をどうするのか」を考えるため、実際に動き出すのに時間がかかる
・集中できない:気になることがあると、無意識にそのことを考えてしまい、ほかの仕事をしていても、目の前のことに集中できない
――などが挙げられますが、GTDは、この問題を次の流れで解決します。1. 頭の外に置く: 気になることや、やらなければならないことを頭の中に留めておかずに、頭の外に置く
GTD®とは – ストレスフリーの仕事術「GTD®」
2.始めと終わりを考える: 実行段階ではなく発生段階で、その仕事の最初の具体的な作業とゴールイメージを考える
3.しくみを整える: メール、To-Doリスト、メモやノートが個別にあるのではなく、新たな仕事を一時的に保管する場所、To-Doリストへのつなげ方など、一連の流れを整える
GTDベースのタスク管理アプリTickTickをしばらく使っていますが、機能的で使い勝手にも優れた素晴らしいアプリです。
Todoistと比較しながら機能性を解説します。
- マルチデバイス
- タスク・プロジェクトの階層的管理
- タスクのクイック入力
- Googleカレンダーとタスクの統合表示
- タスクの時間設定
- タスク内のマークダウン対応ノート
- ポモドーロタイマー
- プロ機能
タスク管理アプリTickTickの特長と機能性比較
マルチデバイス
TickTickは、iPhone, iPad, Android Phone, Androidタブレットでも利用できますし、Webアプリ、Macアプリ、Windowsアプリもあります。
さらに、Apple Watchでも利用可能であり、ChromeやFirefoxのExtension, Outlookのアドインもあるなどいたれりつくせりです。
様々なデバイスを使い分ける方でも安心です。
Todoistも同様に様々なプラットフォームで利用可能です。
マルチデバイスに関しては同等と言ってもいいでしょう。
タスク・プロジェクトの階層的管理
Todoistではプロジェクトやタスクが階層的に扱えることが特長です。
多くのプロジェクトがあってもプロジェクトの下にサブプロジェクトを置いたり、セクションを作ったり、タスクの下にサブタスクを置くことが可能です。
一方、TickTickはプロジェクトにあたる「リスト」は階層化できません。
代わりに、フォルダを作って複数のリストを入れることができます。
また、タスクの下にサブタスクを作るようなことはできません。
代わりにタスクの詳細メモ欄に、チェックボックス付きのタスクを書くことができます。
この階層的管理は好みや慣れの問題かもしれません。
タスクのクイック入力
音声入力を使ったりSiriを使ってのタスクの入力もできます。
また、メールからタスクに入力することもできます。
例えばChrome Extensionを使うとGmailのメールをTickTickにタスクとして入力することができます。
Webページをタスクにすることもできます。
このとき期限や優先度、タスクを入れるリストを選べます。
カレンダーとタスクの統合表示
TickTickアプリ内にカレンダーのビューがあり、1日、週、月のビューが選べます。
ここにGoogleカレンダーの予定と、タスクを一緒に表示することができます。
WebアプリからもGoogleカレンダーの件名を修正したり、時間をずらしたりもできて便利です。
ただし、Googleカレンダーとの同期機能は、高速な双方向同期に対応しているTodoistのほうが優れている印象です。
タスクの時間設定
タスクの期間を設定できます。上記のカレンダーのビューにきちんと反映されます。
タスク内のマークダウン対応ノート
タスクの詳細メモ欄は、マークダウンに対応したノートであり、見出しや箇条書き、水平線など書けます。
Todoistにはこのような機能がなかったため、詳細情報はサブタスクとして書くか、タスクのコメント欄に書く必要がありました。
ここはTicktickのほうが優れています。マークダウンの記法等は以下を御覧ください。
タスクにはコメントや添付ファイルもつけられますし、蛍光ペンでマーキングもできます。
ポモドーロタイマー
また、アプリはポモドーロタイマー機能にも対応しています。
タスクの予想時間をポモドーロ何個分かを設定できます。
面白いのは環境音を色々選べるところ。ベルの音や波の音などいろいろと選べます。
プロ機能
プロ機能(プレミアム)は年間で$27.99、月で$2.79です。
無料版の場合、各タスクに添付できるファイルが1日に1つまでであったり、カレンダーが見えないなどの制限があります。
プロ機能に登録すると以下のような機能が利用できるようになります。
- Siriを使用してタスクを作成できます
- リストは299個まで、各リスト内にタスクは999個目で、各タスクに199個のサブタスクを作成できます。
- 各タスクに最大5個のリマインダーを追加できます。
- より効率的なプロジェクトコラボレーションのために、最大19人のメンバーでタスクリストを共有できます。
- 毎日最大99個の添付ファイルをアップロードできます。
- TickTickでカレンダーを購読できます。
- カレンダーでグリッドビューが利用できます。
- カスタムスマートリストが利用できます
一方、Todoistのプロプランは年払いで¥338/月、月払いは¥448です(2021年4月執筆現在)。
まとめ
タスク管理アプリTickTickについて、Todoistと比較しながら機能性を解説しました。
- マルチデバイス
- タスク・プロジェクトの階層的管理
- タスクのクイック入力
- Googleカレンダーとタスクの統合表示
- タスクの時間設定
- タスク内のマークダウン対応ノート
- ポモドーロタイマー
- プロ機能
タスクの入力のしやすさ、見やすさなど基本的なところをおさえつつ、タスク詳細欄にマークダウン対応のノート機能を持っていたり、カレンダーとタスクの統合表示、ポモドーロタイマー機能など機能性に過ぎれています。
他にもテーマを選んでデザインをカラフルに変えたり遊びもあります。
Todoistからの乗り換えを検討しています。
タスク管理アプリを探し続けている方、TickTickをまずは無料プランで試してみてはいかがでしょうか。
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