【コーチング】1兆ドルコーチ ビル・キャンベルの教え

はじめに

1兆ドルコーチ」というインパクトあるタイトルに惹かれ、本書を手に取りました。

ビル・キャンベルは1兆ドルにも値するコーチだった。いや、1兆ドルは彼が生み出した価値に遠く及ばない。

彼はスティーブ・ジョブズがつぶれかけのAppleを立て直し、時価総額数千億ドルの会社にするのを助けた。

ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、エリックがスタートアップだったGoogleを時価総額数千億ドルの企業にするのを助けた。

・・・

ビルは史上最高のエグゼクティブコーチだった。そして彼は個人のパフォーアンスを最大限に引き出すことに専念する、ただのエグゼクティブコーチではない。ビルはチームをコーチした。

1兆ドルコーチ

1兆ドルはこのようなエグゼクティブ、チームへの貢献を指しています。

多くの大きな課題を抱えるエグゼクティブに対してどんなコーチングをしたのか、チームへのコーチングというのは何なのか。

そんな問いを持ちながらわくわくしながらページを開きました。

以下の記事で、KindleとマインドマップアプリiThoughtsを使った、すばやくポイントを掴む高速マインドマップ読書術について紹介しました。

https://ko-do.design/2020/01/07/reading/

マインドマップを使って本書をまとめましたので、上記の2つの問いに対するポイントを紹介をします。

1兆ドルコーチの2つのポイント

議論すべき「トップ5」を挙げよ

ビルは家族などの仕事以外の話をしてから、「君のトップ5はなんだ」とジョナサンに聞いた。

このやり方は、ジョナサンが自分の時間と労力をどう優先づけているのかを知るための、ビルなりの方法だったのだと、ジョナサンは今更ながら気がついた。

もしもミーティングがビルのリストから始まっていたら、ジョナサンは何も考えずにそれを受け入れただろう。

リストについての話し合いは、それ自体コーチングの一貫だったのだ。

1兆ドルコーチ

エグゼクティブとのコーチングに置いては、このような問いかけがされていたとのこと。

あなたの今の解決すべき課題、問題のトップ5はなんでしょうか?

モヤモヤと思っていることはあっても紙に書いて具体化はできていないのではないでしょうか?

問題に向き合い、現実を直視するのは結構なストレスですし、それを1つや2つならまだしも5つも挙げるのは結構大変です。

些末な課題を出すことはできたとしても、そのトップ5をあげるというのは、自分がどこに優先度を置いているのか、どこを見ているのかということを明らかにします。

表層的な課題ではなく、問題の本質や根本的対策を考えることが重要です。

チーム・ファースト

私たちマネージャは、とかく目の前の問題にとらわれがちだ。状況はどうなっている?

問題は何だ?選択肢は何がある?など。

これらは有効な質問だが、コーチはより本質的な問いによってチームを導こうとする。

誰が問題に当たっているのか? 

適切なチームが適所に配置されているか?

彼らが成功するために必要なものはそろっているか?

1兆ドルコーチ

チーム・ファーストとして「問題そのものより、チームに取り組む」というのも新鮮な視点です。

問題に直面すると、どうしても問題を分析し、解決策を掘るところだけに目がいってしまいます。

その問題解決に当たるチームが機能するのか、必要なサポートは何か、という見方はしていませんでした。

声かけ、コミュニケーションを通じて、チームの絆や心理的安全の確保を作るところも含めて、チームをコーチするということです。

まとめ

『1兆ドルコーチ』を読むにあたって、

1.目次から読みたい節の抽出

2. 特に読みたいものにマーキング

3.マークした節から読みマインドマップにメモ

という3ステップを踏むことで、素早く自分が持っていた問いの答えに辿り着くことができました。

  • 多くの大きな課題を抱えるエグゼクティブに対してどんなコーチングをしたのか
  • チームへのコーチングというのはどういうものか

本書を読むと個人にとどまらないコーチングの大きな可能性を感じることができます。

新版 コーチングの基本 この1冊ですべてわかる

コーチングとは何かという基本をプロセスやスキルも含め、丁寧に解説しています。コーチの持つべき視点として、PBP(Posession, Behavior, Presence)という3つを示しており、それぞれはクライアントが身につけるべきもの、行動を起こすこと、P人としてのあり方に対応しています。また、コーチングの3原則として、双方向、継続性、個別対応の3つのマインドを持つことを説いています。

1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの教え

多くの大きな課題を抱えるエグゼクティブに対してしたコーチングの1つは、「議論すべき「トップ5」を挙げよ。」あなたの今の解決すべき課題、問題のトップ5はなんでしょうか?
また、「問題そのものより、チームに取り組む」というチームファースト、チームへのコーチングが学べます。

ザ・コーチ

夢と目的と目標とゴール、そしてビジョン。あいまいにしがちなこれらの言葉の違いを知り、「目標の達人」になるための、目標の立て方、目標を阻む障害を乗り越えること、目標への行動の設計など、目標の基本をストーリー仕立てで学ぶことができます。

目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?

変えようとしている間は部下は変わらない。部下や上司など人間関係のトラブルを扱う時、「トラブルの原因にさかのぼって、相手を出発点にする道」と、「自分の今の気持ちをこれからの出発点にする道」の2つの道があります。前者は変わらなければならないのは相手という考え方ですが、これはうまくいきません。自分の今の気持ちを出発点とするIメッセージを使うと、相手はずっと受け取りやすく、相手を勇気づけ、刺激し、動かすことができます。特に男性は職場や家庭でもこのIメッセージを作るのが苦手ですが、そのヒントが紹介されています。

マンガでやさしくわかるコーチング

ビジネスを中心に、教育、スポーツ、さまざまな場で活用されているコミュニケーション手法・コーチング。
その基本を、ストーリー仕立てのマンガと解説で楽しく学べます。
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