はじめに
マルチタスクの習慣は集中力を低下させ、疲労感を増し、効率を落とす元凶。
同時に実行しているようで、脳は頻繁に複数のタスク間を切り替えているだけですので、負荷がかかります。
神話:同時に複数のことをこなさなければ、生活は立ち行かない。
現実:日々の仕事をこなしたいのなら、「いまここ」に完全に集中するしかない。
シングルタスク 一点集中術
マルチタスクのほうが効率的に感じるのは幻想です。
ただ、「シングルタスクにする」と言うのは簡単ですが、実践は簡単ではありません。
マルチタスクの誘惑にかられたり、今やっていることと別のことをやりたくなったりする衝動にかられます。
タスク管理アプリ「たすくま」+Apple Watchでシングルタスクを習慣化する3つの方法を紹介します。
- たすくまで行動の開始・終了を記録
- 現在のタスクと行動を常に合わせる
- 今、自分が何をしているのかを明確にする
シングルタスクを習慣化する方法
たすくまで行動の開始・終了を記録
「たすくま」とApple Watchを活用して行動の記録を取ります。
何か行動をするときには、とにかく「たすくま」でタスクを記録するようにします。
何かをする前にはたすくまでタスクを開始し、行動を終えたらタスクを終了するという基本を守ります。
もし、割り込みが入って急ぎで別のタスクをやる必要が出た場合には、今やっているタスクを停止し、割り込みの別タスクを「たすくま」で開始します。
例えば「ブログを書く」というシングルタスクを実行中の際、チャットのメッセージを見るのであればいったん、「ブログを書く」タスクを停止して、「チャット」というタスクを実行します。
「行動を開始するときには今、やっているタスクを停止し、新しいタスクを開始する」、この基本的な動作を守っている限り、マルチタスクは発生しません。
マルチタスクの衝動により、別のタスクをやりたくなったら、今のタスクを停止して、新しいタスクを開始すればOK。
ただし、今度はその新しいタスクに一点集中します。
複数のタスクをだらだらとつまみ食いするのはやめましょう。
現在のタスクと行動を常に合わせる
このように行動を記録しているとApple Watchのフェイスには、現在、実行中のタスク名が表示されています。
これが今のあなたがやっている、あるいはやるべきシングルタスクです。
「1タスク実行中」と表示されていますが、これが2つ以上だとマルチタスクを実行していることになります。
もし、今のあなたの実際の行動が表示されているタスクと違っていたら、すぐに今の行動のタスクを実行しましょう。
以下の図では読書のタスクを実行中ですが、もしソーシャルメディアをチェックしているのであれば読書のタスクを終了して「ソーシャルメディア閲覧」というタスクを開始します。
このようにすることで、読書をしながらTwitterやFacebookを見てしまうような「ながら」のマルチタスクを避けることができます。
今、自分が何をしているのかを明確にする
タスクを開始していないとき、実行していない時はApple Watchに「実行中タスクなし」と表示されます。
この「実行中タスクなし」が表示されているときは要注意です。
何もしていないという状況はなく、記録を忘れているか、あるいは休憩しているという状態です。
記録をしないと規律が失われ、あれこれと並行して手を出してマルチタスクになりがちです。
「今、自分は何をしているのか?」、と問いかけましょう。
今の行動を「たすくま」で記録することで、シングルタスクの軌道に戻ることができます。
まとめ
タスク管理アプリ「たすくま」+Apple Watchでシングルタスクを習慣化する3つの方法を紹介しました。
- たすくまで行動の開始・終了を記録
- 現在のタスクと行動を常に合わせる
- 今、自分が何をしているのかを明確にする
「行動を開始するときにはいまやっているタスクを停止し、新しいタスクを開始する」、この基本的な動作を守ればマルチタスクは発生しません。
面倒でもこの原則を守るほうが、タスクの切り替えによる認知的な疲労がない分、楽になります。