はじめに
バレットジャーナルは、紙のノートや手帳を使うのが一般的と思いますが、iPadとApple Pencilでデジタルで実践する方も増えています。
デジタルでバレットジャーナルをやるメリットは、1.何度でも書き直せる、 2.文字や図を移動できる、3.様々なペンを選べる、4.ページ順を変更できる、5.写真や画像を取り込める、6.クラウドにある安心感の6つ。
一方でデメリットもあります。1.迅速性、2.画面が消えるため常時の見える化ができない、3.かさばる、4.デザイン性、5.コストの5つが挙げられます。
バレットジャーナルのシステムをデジタルツールで実践するデジタルバレットジャーナルについて検索すると、多くの記事がヒットします。
また、インスタグラムでも#デジタルバレットジャーナルのハッシュタグがついた投稿も数多くあります。
手段で大きく分けると、手書きのノートアプリを使う派と、手書きでないタイピングのノートアプリを使ってる方に分かれるようです。
どのようなアプリを使っているのか調べつつ、デジタル・バレットジャーナルは手書きで書くのがよいか、タイピングがよいのか比較したいと思います。
ノートアプリ比較
手書き派アプリ
Noteshelf、GoodNotes、Notabilityを使われている方が多いようです。
Noteshelfを使われているごりゅご.com haruna1221様の記事。
Adobeイラストレーターを使って月曜始まりの横並びウィークリータイプのフォーマット画像を作って、テンプレートとして読み込みする形で活用されています。
自分好みのフォーマットを1度作ってしまえば、簡単にページを増やしていけるのがデジタルバレットジャーナルの強みかな。あとアーカイブとしても残しやすい。
iPadとiPhoneで同期されているので、iPadがなくてもiPhoneがあれば確認したり追記が可能。(ただしiPhoneだと画面が小さく書きにくい)
iPadで手書きバレットジャーナル手帳を始める方法 – ごりゅご.com
@penchi様の、GoodNotesによる記事。ソニーのデジタルペーパー用の手帳テンプレートを使われています。
テンプレートは好きなアプリで作ってPDFファイルにすればいいので、好みのレイアウトのテンプレートを自作することができます。
メモの魔力で前田裕二さんが実践されているメモのスタイルもテンプレートを作って、iPadをメモ帳にしてしまうこともでますね。
・・・そんなことを考えているとワクワクしてきます
iPadでデジタルバレットジャーナルができないか模索してみる – penchi.jp
また、2480GADGET様のNotabilityの記事。
MacのカレンダーをPDF化してテンプレートにされています。
今回はMacのカレンダーを使いましたが、Googleのカレンダーでもいいし、システム手帳用の週間表示テンプレートでもいいです。自分の好きなカレンダーを使ってPDF化してNotabilityに読み込ませれば自分流の「バレットジャーナル」手帳が出来上がります。アナログにはアナログの良さがあります。デジタルにはデジタルの良さがあります。iPadのNotabilityを使う利点は手書きをした部分を簡単に切り取って、またはコピーして移動できるところです。これはアナログでは簡単にできない部分です
NotabilityとiPadで始めるデジタルならではの「バレットジャーナル」手帳術その2 | 2480GADGET
本ブログではNoteshelfもおすすめしていますが、OneNoteもおすすめしています。
OneNoteがデジタル手書きのバレットジャーナルに適している理由としては1.ノートの整理法、2.自由に描ける大きなキャンバス、3.ページやセクションへのリンクという3つです。
タイピング派アプリ
バレットジャーナルについて、タイピングのノートアプリ派はそれほど多くはないのですが、Evernote、Notion、Ulyseesという事例がありました。
R-Style様のEvernoteの記事。デジタルにおけるマイグレーションの課題に言及されています。
もともとバレットジャーナルは、モジュール思考なのでデジタルノートと相性が良い。ノートリンクが使えるEvernoteならなおさらだ。しかし、デジタルノートでは、代替わりがなく、そのまま使っているだけでは、情報の新陳代謝が発生しない。いつまでも過去に引きずられることになる。
Evernoteでバレットジャーナル – R-style
Notionでやられているれいちぇる様のバレットジャーナル記事。
手書きのメリットもあるのですが、ガジェットおたくな私はデジタルが大好きなので、効率的に記録できるのであればありかな、とチャレンジしてみました。
それにしてもNotionの汎用性、ハンパないっす。
Notionでデジタルバレットジャーナルを作ってみた
Notionはカレンダー的に情報を扱えたり、データベース的に情報を整理できたりととにかく高機能で自由度が高いので、情報をきっちり管理したいという方にはたまらないでしょう。
また、Ulyseesという方もいました。確かにMarkdown記法と相性はいいですね。
インデックスページを作らなくて済みます。カラム一列がずっとインデックスになります。ページの追加や削除も簡単にできるのがデジタルの利点。
【BJ】バレットジャーナルをデジタルで試してみる – ひとりあそび
手書きアプリ vs. タイピングアプリ比較
バレットジャーナルを実践する上で手書きとタイピングアプリ、どちらがいいかですが、それぞれのメリットを比較します。
手書きのメリットは、自由度、発想です。
- さっと書ける
- 図など自由にかける
- レイアウトも自由
- 書いたほうがアイデアが出てくる
- 記憶が強まる(手書きのほうが記憶が強化されると言われています)
- 手書きに対応していないiPhoneでは使えない
タイピングのメリットは効率や整理。
- キーボードのほうが疲れない
- きれいに書ける(手書きは後で読めないことがある)
- レイアウトの自由度がない代わりに整理される
- iPhoneでもしっかり使える
こう比べると手書きのほうが優勢なのですが、実は一番のポイントは、iPhoneでできるかどうか。
手書きアプリのNoteshelf, GoodNotesももちろん、iPhoneアプリはあるのですがタイピングには向いていません。
手書き志向のノートアプリはタイピングによるテキストは使いにくいです。
その意味でOneNoteは手書きもタイピングも両方ともバランスよく使えるという利点があります。
iPhoneで手書きはできませんが、タイピングはしっかりできる。
改めてOneNoteはトータルで見るとデジタル・バレットジャーナルに適しているなと感じました。
以上、デジタルバレットジャーナルを実践する上での様々なアプリを紹介しました。
是非自分のスタイルにあったバレットジャーナルを実践いただければと思います。
バレットジャーナルの参考書籍はこちらをご覧ください。