はじめに
時間管理の本は数多くありますが、時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」は、役に立つノウハウが多く解説されています。
従来の効率化、生産性向上を目的とした仕事術と違う切り口が新鮮。
中でも今日の一番大事なことを決める「ハイライト」は簡単に実践でき、効果も高い技法です。
これは、自分にとって最も優先度の高いこと、1日でこれを達成すれば満足できることを「ハイライト」として決めて、最優先で集中して実行すること。
今日のハイライト(一番大事なこと)を決める3つの理由を紹介します。
- 最優先で実行することで達成の確率が高まる
- 1日終わったとき、満足感が得られる
- やれたことに目を向け、コントロール感を得られる
今日のハイライトを決める3つの理由
最優先で実行することで達成の確率が高まる
生産性を高めたからといって、1番大事な仕事をしてることにはならない。単に他人の優先事項に素早く対応しているだけなのだと。
時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」
ハイライトとして決めるものは、自分にとって最も優先度の高いものです。
夜に友人と会う予定があったり、週1のメルマガを書くタスクを大事なことだと考えていたとしても、仕事のタスクが多かったり、締切が迫っていると仕事を優先してしまうかもしれません。
それをハイライトとして、今日の最優先事項として決めることで、優先順位が明確になります。
他の依頼事項が突発的に入ってきたとしても、ハイライトを優先して確実に実行することができるでしょう。
1日終わったとき、満足感が得られる
ハイライトにすることは、今の自分にとって最も緊急性の高いものでも良いですし、自分がもっともやりたいこと、満足感や喜びがあることでもOKです。
ハイライトは、「今日の自分にとって最も大事なこと、もっともやりたいことはなにか?」という問いに対して、自分で決めて納得しているものです。
そのため、ハイライトが実行できれば、今日は自分にとって満足できる1日だったということになります。
当然、ToDoリストにおいてやり残しているタスクはあるのですが、「自分でハイライトと決めたことを達成できた」という満足感も得ることができます。
やれたことに目を向け、コントロール感を得られる
多忙中毒の理屈でいえば 、大事なことのために時間をつくりたいなら 、 「もっとやれ 」ということになる 。もっと成果を挙げ 、もっと効率を上げ 、もっと目標や計画を立てる 。
大切な瞬間を生活のなかでつくる方法は 、それしかないのだと 。
だが 、僕らはそう思わない 。
もっと仕事を片づけても 、大事なことをするための時間はつくれない 。もっと疲れ果て 、気ぜわしく感じるだけだ 。
時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」
ハイライトを達成できると、従来の「多くのタスクをこなしてもまだあれもこれもやり残している」という感覚はだいぶ薄れます。
これはやったことに目を向けるか、やれなかったことに目を向けるか、見方の違いです。
ハイライトを決めることでやったことに目を向けることができ、自分がタスクや時間をコントロールしている感覚を持つことができます。
帰宅してから夜の時間も気持ちよく、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
単純に多くのタスクを実行しても満足感やコントロール感を得ることは出来ません。
まとめ
今日のハイライト(一番大事なこと)を決める3つの理由を紹介しました。
- 最優先で実行することで達成の確率が高まる
- 1日終わったとき、満足感が得られる
- やれたことに目を向け、コントロール感を得られる
手帳やバレットジャーナルに毎日、ハイライトを書き、習慣化しましょう。
また、自分宛に毎日メールで「今日のハイライトはなんですか?」と問いかけしてもらうのもよいでしょう。
時間管理についてはこちらの記事もご覧ください。