同じ人でも、置かれた環境が変われば行動は変わります。机の上にお菓子があれば食べ、見えない場所にしまえば手が伸びにくくなる。私たちは思っているより、環境に動かされています。
だから習慣を変えたいときは、まず環境を整えます。やりたい行動は「摩擦」を減らす。運動するなら、前の晩にウェアを出しておく。やめたい行動は「摩擦」を増やす。スマホを別の部屋で充電する。たったこれだけで、必要な意志の量が変わります。
この考え方は、選択をそっと後押しする「選択アーキテクチャ(ナッジ)」として、自治体や企業の健康づくりにも使われています。階段に一言そえる、申し込みを初期設定にする。強制ではなく、自然と良い方へ進む流れをつくる工夫です。
自分を変えようとして続かないときは、いっそ環境のせいにしてみてください。意志を責めるより、明日の自分が動きやすいように、今日の環境をひとつ変える。それが習慣化デザインの出発点です。