時間管理の名著。『TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント』で時間コントロール

はじめに

次々に発生するタスク、終わりのないタスクのストレスをなんとかしたい。

もっとコントロール感を持ちたい。

『TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント』を紹介します。

 

本書は、時間を有効に活用し、「心の安らぎ」と充実感を得るための考え方や方法を様々な切り口で解説してくれます。

「心の安らぎ」を得る秘訣は、私たちの価値観において最も大切なものは何かをまず知ることから始まる。つまり、自分の人生においてもっとも重要なことは何かということを考えてみることである。そのうえで、その価値観を日々の行動に反映させていく。言い換えれば、人生で私たちが大切にしているものを達成できなければ、時間管理をどんなにうまくやっていたとしても意味がないということだ。

TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント

時間のコントロール、行動のコントロール、人生のコントロールの3つのパートからなり、10の自然の法則が述べられています。

本書の原題は、The 10 Natural Laws of Successful time and life managementです。

この中の「時間のコントロール」における2つのポイントを紹介します。

  1. 自分がコントロールできる唯一のもの、それは自分自身
  2. 価値観と合わないタスクをいくらこなしても忙しくなるだけ

時間のコントロールの2つのポイント

時間のコントロールのパートは以下の第1〜第5の法則を解説しています。

  • 第1の法則 「時間」をコントロールすることにより「人生」をコントロールする
  • 第2の法則 価値観が自己実現の土台である
  • 第3の法則 日々の行動が価値観を反映している時、「心の安らぎ」を経験する
  • 第4の法則 有意義な目標は「安心領域」を出ることによって達成される
  • 第5の法則 毎日の計画は集中力を高め、時間の有効活用を可能にする

自分がコントロールできる唯一のもの、それは自分自身

興味深かったのは、自分がコントロールできる出来事とコントロールできない出来事の整理。

自分がコントロールできる唯一のもの、それは自分自身。

自分以外のものは全くコントロールできないか、コントロールできても部分的にしかできないということ。

例として、以下のような日常生活の出来事のコントロールの度合いが示されています。

5は完全にコントロールでき、1はコントロール不可能なもの。

出来事コントロールの程度
朝起きる時間
何を食べるか
何を着るか
通勤時間
上司との打ち合わせ
部下との打ち合わせ
いやな同僚への態度
通勤の道路の混雑1
今晩何をするのか

このようにコントロールの度合いを見える化すると、自分がコントロールできることは意外と多いということに気づきます。

朝起きる時間、何を食べるのか、人への態度、どの順番でタスクをやるのか、自由な夜の時間に何をするのか。

もちろん、朝起きる時間は自分がコントロールできる出来事だからといって、自分が起きたい時間に早起きするのは簡単ではありません。

しかし、少なくとも自分がコントロールできる範囲です。

自分がコントロールできる出来事をコントロールすることで、自信や幸福、そして心の安らぎを感じることができます。

早起きすると気分がいいのは、自分がコントロールできる出来事をコントロールしているからです。

価値観と合わないタスクをいくらこなしても忙しくなるだけ

車も修理した。月賦の支払いも済ませた。歯医者への電話もした。2時までにということで上司から頼まれたレポートも提出した。お客様との昼食にも出た。仕事上の難しい問題もみんな処理した。

しかし、妻とじっくり会話を楽しむことも、子供とアイスクリームを食べに行くことも、良い本を読むこともできなかった。なぜなら、こうしたことは初めからリストに挙がっていなかったからである。

TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント

毎日、努力してたくさんのタスクを達成しても、充実感や満足感、安らぎを得られないのはなぜなのか。

それは、日々の行動が価値観に導かれたものではないから。

自分の大事にしている価値観と関係のないことをいくらこなしても充実感も満足感もないことも当たり前。

例えば家族との時間を大事にすること、読書によって学ぶことなど、自分の価値観を明確にする。

そして、その価値観に基づく行動を日々の日課リストに入れることで、忘れずに実行できます。

本書では、「生産性のピラミッド」というモデルを使っています。

価値観と合わない目標を設定したり、日課のリストを作って、いくらそれらを達成しても忙しくなるだけで、意味がないということに気付かされます。

まとめ

『TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント』における「時間のコントロール」の2つのポイントを紹介しました。

  1. 自分がコントロールできる唯一のもの、それは自分自身
  2. 価値観と合わないタスクをいくらこなしても忙しくなるだけ

 

他にも毎朝15分の時間をとって1日の計画をすることで、タスクの優先順位や具体的目標、さらには障害を予測し対処する方法など学びの多い本です。

行動のコントロール、人生のコントロールのパートについてもぜひ書籍でチェックしてみてください。

本書のタイムマネジメントを実践できる手帳がフランクリン・プランナー。

生産性のピラミッドにおける価値観や長期目標、中間ステップを書くリフィルが用意されており、すぐに試すことができます。

  

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毎日、目の前の仕事でなんとなく1日が過ぎてしまう。疲労感、消耗感、先延ばし感でなく、もっと充実感、達成感、成長感を味わいたい。そんなビジネスパーソンに向けて、本メルマガはごきげんな1日をデザインするのに役立つデジタルツールを紹介します。日記や手帳、時間管理、習慣化、生産性向上、生活改善等のアプリやiPhone,iPad活用法について、あなたのライフスタイルに合わせた活用法をお届けします。
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時間管理・タスク管理
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