
はじめに
Evernoteは、カレンダーやタスクなど新機能と一緒に、新しいプランを発表しました。
これまでEvernoteとOneNoteを比較しつつ、使い分けを考えてきましたが、あらためて使い方を見直しました。
Evernoteの新料金プランの概要と、OneNoteとの使い分けについて紹介します。
Evernote新料金プラン
これまでの無料のベーシックプランはEvernote Freeへ、プレミアムプランはEvernote Personalへと名称変更されています。
さらに個人向けの上位としてProfessionalもできました。
Evernote Free — 旧名称は「ベーシック」で、「すべてを記憶する」ためのパワフルな機能を搭載した無料のプランです。Free プランは、今後もリリースごとに機能強化される予定です。Evernote を手軽に使い始めてみるのに最適のプランで、基本的な情報の収集や管理が可能です。
Evernote Personal — お手頃価格で利用できる個人向けの新しい有料プランです。以前の「プレミアム」プランをベースにしていますが、追加のタスク機能やホーム画面の高度なウィジェット、メインの Google カレンダーとの連携機能などが加わり、忙しい毎日をより簡単に整理できるようになっています。
Evernote Professional — ハイエンドなパワーユーザを対象とした個人向けの有料プランです。仕事でもプライベートでもたくさんの情報を効率的に管理したい方におすすめです。以前の「プレミアム」比べてさらにレベルアップした機能が多数追加されており、他のユーザにタスクを割り当てたり、複数の Google カレンダーアカウントと連携したりすることが可能です。さらに、ホーム画面も細かくカスタマイズ可能で、高度な検索オプションもご利用いただけます。また月間アップロード容量は Personal プランの 2 倍あるので、容量を気にすることなく生産性向上に集中できます。
Evernote Teams — 旧名称は「Evernote Business」で、コラボレーションやナレッジの共有に最適なチーム向けの有料プランです。単に名称が変更されただけでなく、Teams には本日発表した新機能がすべて含まれています。また、管理者用の各種機能と企業に不可欠なアクセス権限管理とセキュリティが提供されます。Teams のお申し込みは最少 2 ユーザから可能です。
新しい機能、新しいプラン、Evernote の大胆な未来 | Evernote 日本語版ブログ
気になる料金ですが、プレミアムからPersonalへは600円から680円への値上げ。
さらにProfessionalを選ぶと850円。
月間アップロードの容量が20GBまで増えたり、ホーム画面のカスタマイズ性やタスクの割り当て、位置情報での検索、ノートブックのPDFエクスポートなど機能の差があります。


EvernoteとOneNoteとの使い分け
Evernoteをプレミアムプランで使い続けていますが、改めて使い方を見直しています。
現状Evernoteには27000以上のノートがあるため情報の一元化は妥協し、OneNoteとEvernoteを併用しています。
- Evernote: アーカイブ、ストレージ、ログとして利用
- OneNote: 進行中のプロジェクトのノートとして利用
Evernote
Evernoteは、参照中心の資料の保存や完了したプロジェクトをアーカイブしておくために利用。
Evernoteの検索機能は優れており、ストレージ容量の制限がなく、いくらでも保存できるため、ストレージとして利用するのに適しています。
月間のアップロード容量が少ないのであればPERSONALでなく、FREEという選択肢もあるでしょう。
他にもたすくまのログの保存、Twitterのつぶやきの自動保存をEvernoteでやっています。
Evernoteが他のアプリとの連携機能が豊富なところの利点が生かされています。
最近のEvernoteでは複数の端末で編集をしていると以下のように同期が失敗することが頻発します。
不整合をチェックしたり、不要なノートを消したりとこれが結構な手間。

Evernoteをノートの形式でのストレージ、アーカイブとして利用し、基本的に参照中心で利用している限りは、このような同期の失敗問題を回避できます。
なおファイルのストレージとして利用するだけであれば、GoogleドライブやOneDriveなどのクラウドストレージも選択肢に入ってくるでしょう。
OneNote
OneNoteは現在進行中のプロジェクトのノートとして使っています。
PDFを読みながら手書きで書き込むのも便利ですし、ノートを整理しやすいという利点もあります。
Evernote内の資料等のノートは、そのノートのWebリンクをOneNoteへ貼り付けることで、OneNoteからもEvernoteのノートを活用することができます。
まとめ
Evernoteの新料金プランの概要と、OneNoteとの使い分けについて紹介しました。
使い分けを明確にすることで、どのノートがどちらにあるのかで混乱することなく、運用できます。
ノートアプリは、これまでのたくさんのノートという資産があるため、移行は簡単ではありません。
コピーしたり、整理したりと結構な作業が発生します。
一気に移行させるよりも、アーカイブとして併用するのがいいでしょう。
一方で、Notion、Craftなど新しいノートアプリも出てきていますし、サービスの料金の改定やサービスの終了も発生します。
新しいノートアプリに移行する際は、まず一つのプロジェクトで使って使い勝手をよく試してから、徐々に利用を増やしていくといいでしょう。