習慣化をサポートするアプリの選び方:9種類の機能を解説

はじめに

習慣化を助けるスマートフォンアプリ、いろいろとありますが、実際にどのような習慣や行動を変える機能が組み込まれているのでしょうか?

習慣化アプリを使うのであれば、どういう効果があるのか分かって使いたいですよね。

ロンドンの研究機関UCL Interaction Centreの以下の論文[1]では、習慣化アプリを分析しています。

[1]Stawarz, K., Cox, A. L., & Blandford, A. (2015). Beyond selftracking and reminders: Designing smartphone apps that support habit formation. Proceedings of the 2015 Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI-2015), 2653–2662. New York: ACM.

論文[1]では115個の習慣化アプリの機能性を分析しています。

この論文を参考にしながら、習慣化アプリの9種類の機能を解説します。

その機能を備えているアプリの例も一緒に紹介しますので、どのアプリを使うのかの参考にしていただければと思います。

習慣アプリの機能

記録・トラッキング

習慣化のアプリが最も多い機能はタスクトラッキングであり、論文[1]によると77%のアプリがこの機能を備えています。

日々、そのタスクを実行したかどうかを記録するもので、習慣化アプリの定番の機能です。

記録をとることでタスクの実行漏れを防ぐことが出来、達成状況を自分でモニタリングができます。

記録することで達成感を感じることもできるでしょう。

記録しないと自分がこの習慣を継続できているのかどうかもわからないため、必要な機能でしょう。

例えばMomemtumの記録画面はこのような形でウィジェットから記録が可能です。

https://ko-do.design/2020/03/24/momentum/

ゴール設定

習慣化をゴール設定は、なぜその習慣を実行することで達成したいことを記載するものです。

例えば本の執筆をゴール設定しとし、目標としたとき、朝早く起きて毎日1時間書くというような習慣を設定することができます。

Todayはダッシュボードをカスタマイズでき、マイルストーンやノートのカードを配置することができます。

ここに大目標や中目標、小目標といったマイルストーンを設定可能です。

https://ko-do.design/2020/03/27/today/

論文[1]によると35%のアプリが目標の設定機能を備えていたということです。

そして、23%のアプリが、目標に向けた進捗度合いをプログレスバーなどで表示する機能を持っていました。

リマインダー通知

リマインダー通知は、ある時刻や場所でスマートフォンの通知機能やメッセージにより、習慣のタスクを実行することを思い出させてくれる機能です。

リマインダにより、忘れずにタスクを実行することができます。

Productiveは、時間や場所に基づくリマインダーを設定することができます。

https://ko-do.design/2020/03/25/productive/#toc3

論文[1]によると44%のアプリがこの機能を備えているということです。

グラフ表示や統計

習慣の実行の記録データをグラフで可視化したり、統計情報を表示してくれる機能です。

論文[1]によると36%のアプリがグラフや統計表示機能を備えているとのことです。

この機能により、振り返りをしたり、分析して改善をはかることができます。

Habitifyは週単位や月単位の達成率を表示してくれます。また、曜日ごとの成果も可視化してくれます。

https://ko-do.design/2020/02/12/habitify/

そのタスクの連続実行回数も教えてくれます。

カレンダー表示

こちらは習慣タスクの実行の記録をカレンダーで表示してくれるもの。

31%はカレンダー表示機能を備えています[1]。

カレンダーの日付が塗りつぶされていることで、達成感を感じることができますし、この流れを止めないように実行しようというモチベーションになります。

ポイントやリワード等のゲーム要素

ポイントや報酬等のゲーム的な機能は17%のアプリが備えていたとのこと。

Habiticaは習慣のタスクを実行すると、経験値やゴールドがもらえます。

https://ko-do.design/2019/06/03/post-27/

ソーシャル

他のユーザから応援をもらったりコメントをもらいモチベーションとする機能です。

このような機能は6%にとどまったとのことです[1]。

みんちゃれは、匿名の5人のチームチャットで励ましあって共通の目標を達成する、習慣化サービスです。


毎日やったことの証拠写真を送り励まし合うので、モチベーションが上がり、飽きずに続くというものです。

https://ko-do.design/2019/11/15/minchalle/

習慣の実行計画

これは習慣のタスクを実行する状況(キュー)を決めるものです。

いわやるIf-thenプランニングの機能です。

https://ko-do.design/2020/03/18/if-then-planning/

Fabulousは例えば朝、起きた時にというキューを、「水を飲む」というように画像などで教えてくれます。

他の運動などの習慣もきちんと計画を立てるように促してくれます。

https://ko-do.design/2019/11/14/fabulous/

こちらの機能は3%のアプリで実装されています[1]。

習慣ライブラリ

15%のアプリが習慣のライブラリを提供していたとのこと[1]。

ユーザはそこから自分のやりたい習慣を選んだり、そのライブラリを眺めてインスピレーションを得ることが出来ます。

Productiveは欠かせない習慣、毎朝の習慣、生産性を高める習慣など様々な習慣の例をライブラリとして提供しています。

まとめ

習慣化を助けるスマートフォンアプリにおいて以下の9種類の機能を解説しました。

  • 記録・トラッキング
  • ゴール設定
  • リマインダー通知
  • グラフ表示や統計
  • カレンダー表示
  • ポイントやリワード等のゲーム要素
  • ソーシャル
  • 習慣の実行計画
  • 習慣ライブラリ

また、これらの機能を備えているアプリの例も一緒に紹介しましたので、自分が重視する機能をもとに、アプリ選びの参考にしていただければと思います。

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